『羊飼いの祈り』

『ルーミー詩撰』に、ひとつ追加しました。「羊飼いの祈り」という一編です。

『ルーミー詩撰』に使用している底本はDover社のペーパーバックです。初版は1950年にロンドンで出版されています。ぺらぺらのペーパーバックですが、そのお手軽さがかえって良いのではないかと思って選びました。入門編として比較的分かりやすくシンプルにまとまっているし。ニコルソン教授の絶筆となった一冊でもあります。

「羊飼いの祈り」も、相当シンプルにまとめられていますが、実際の「精神的マスナヴィー」に収められている原文はもっと長くて、表現もこれよりも緻密です。単純に行数だけでカウントすればこれの五倍はあります。

「羊飼いの祈り」自体は、「モーセと羊飼い」という掌編の導入部分に該当します。この後でモーセは羊飼いを探して自分も荒野へと赴きます。

モーセと羊飼いは再会を果たしますが、そこでまた新たな物語が展開される仕組みになっています。果てしないので少しづつ紹介できればと思います。今日は寝ます。

おやすみなさい、良い夢を。