いろいろ

「今どき誰でも知ってるだろう」

「メヴレヴィー教団最後のシャイフ(※1)」と呼ばれたシェフィック・ジャン氏の、96歳でお亡くなりになる直前(と、いうか前夜)のインタビュー記事を。 Interview with Mevlevi Sheikh Sefik Can2005年ですからもう10年前のインタビューではありますが、 イ…

東洋文庫「もっと知りたいイスラーム展」

「もっと知りたいイスラーム展」 東洋文庫 東洋文庫ミュージアム 展示も興味深かったですが、「ミュージアム・アテンダント」と呼ばれるガイド役の方のお話も面白かったです。展示物そのものの中ではやはり15世紀の羊皮紙に書かれたという契約書のパネルでし…

2015年01月18日のツイート

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『精神的マスナヴィー』5巻1333行目からの抜粋

しばらく更新が滞っておりましたが、『精神的マスナヴィー』の読み下しを再開いたします。再開にあたって思うところあり、中途になっている『精神的マスナヴィー』3巻の続きから始める前に、『精神的マスナヴィー』5巻からある物語を抜粋します。『精神的マ…

群盲撫象図

江戸時代の絵描き、英一蝶(1652−1724)の作品です。 ここに描かれているたとえ話の発祥地はインドです。ジャイナ教、仏教、ヒンドゥー教、いろいろな宗教の先達が、このたとえ話をモチーフにしてきました。イスラム教では、マウラーナが「精神的マスナヴィ…

シャムス・タブリーズィという人物について

『マナーキブ』を読み続けています。ここで読んでいるのは全編を通してではなく編集し直されたものなので、あちこち、話が飛んでいるようにも思えるかもしれません。またずいぶんと「きれいに」まとめてもありますので、読む方も色々と想像力を働かせながら…

『ルーミー詩撰』更新しました

ずいぶん間が開いてしまいましたが、本館の『ルーミー詩撰』を更新しました。『ルーミー詩撰』

ルーミーに関する記事

(財)中東協力センターという機関があります。ここで発行している機関誌の一部をウェブ上にて閲覧できるのですが、その中に竹下政孝氏によるルーミーに関する記事がありました。『イスラームの聖者マウラーナー・ジャラールッディーン・ルーミー』(PDF) …

shab-i arus

12月17日はルーミーの命日にあたります。これを『shab-i arus』、『婚礼の夜』とか、『和合の夜』などと呼びます。Dar-al-Masnavi↑以前にもどこかで紹介したことがありますが、『精神的マスナヴィー』を読む際に非常に参考になるページです。『shab-i arus』…

『象の話』

『ルーミー詩撰』を更新しました。『精神的マスナヴィー』3巻に収められた、しばしば小咄として引用される有名な部分です。後世、これを原作とした、『盲人と象』と題されて語られる別バージョンも作られているほどです。『ルーミー詩撰』で、ニコルソン教授…

「Haqq」についてのめも書き

『ルーミー詩撰』更新したのですが、今回訳出した詩編に出てきた「Haqq(ハック)」についてめも書きしておこうと思います。Haqqというのはアラビア語で「真実」「真理」を意味します。「right」とも訳されますが、「正義」というよりも「正解」という意味で…

『ルーミー詩撰』更新しました

以前に『精神的マスナヴィー』を底本にしたものを、『ルーミー詩撰』を底本に改めたものと、『フィーヒ・マーフィーヒ』からの抜粋とを追加しました。『フィーヒ・マーフィーヒ』の方は、『ルーミー語録』と題されて井筒俊彦著作集に収録もされています。と…

ルーミーと宗教

タルサに非ず、ヤフードに非ず。 ガブルに非ず、ムスリムに非ず。果してルーミーは特定の宗教を信仰していたのでしょうか?以前のエントリで「英語圏で一番良く読まれている詩人」と紹介しましたが、英語圏で読まれているものは、『ルーミー詩撰』のようにイ…

メヴラーナ・ジェラールッディーン・ルーミーについて

ルーミーという人について、簡単に紹介をしておきます: メヴラーナ・ジェラールッディーン・ルーミー (1207~1273) 現アフガニスタン・バルフ地方出身のイスラム神学者・哲学者・詩人。イスラム宗教史上、ことに「スーフィズム」と呼ばれる神秘主義の史上最…

『羊飼いの祈り』

『ルーミー詩撰』に、ひとつ追加しました。「羊飼いの祈り」という一編です。『ルーミー詩撰』に使用している底本はDover社のペーパーバックです。初版は1950年にロンドンで出版されています。ぺらぺらのペーパーバックですが、そのお手軽さがかえって良いの…

『音楽の記憶』に関するめも書き

前回更新した『音楽の記憶』の、解説部分で言及されている「純粋の同胞団(イフワーヌル・サファー:Ikhwanu ‘l-safa)」について、井筒俊彦氏の著書「イスラーム思想史」に詳細がありました。以下に引用します。 ・・・一体「純正同胞会」なるものは、さき…