メヴラーナ・ジェラールッディーン・ルーミーについて

ルーミーという人について、簡単に紹介をしておきます:


メヴラーナ・ジェラールッディーン・ルーミー
(1207~1273)
アフガニスタン・バルフ地方出身のイスラム神学者・哲学者・詩人。イスラム宗教史上、ことに「スーフィズム」と呼ばれる神秘主義の史上最も重要な人物の一人。昨今ではバルフ地方出身という意味の「バルヒー」を名前に追加され「メヴラーナ・ジェラールッディーン・バルヒー・ルーミー」と表記される機会が増えている。

英語圏で一番良く読まれている詩人」は、この13世紀の詩人ルーミーであるとよく言われます。

2007年も残りあとわずかですが、今年はルーミー生誕800年にあたるということでユネスコが「ルーミー生誕800年記念の年」に制定し、イベントなどやっていたようです。

800th anniversary of the birth of Mevlana Celaleddin-i Belhi-Rumi

ユネスコがルーミーをピックアップしたのは今年が初めてというのではありません。1995年、国連主導で行われた世界的イベントである「寛容の年(Year for Tolerance, 1995)」にはユネスコも協力していますが、その時には「Tolerance and Rumi」と題してルーミーの生涯に関するドキュメンタリーフィルムを制作するなどしています。(1995年以降、ユネスコは毎年11月16日を「国際『寛容の日』(International Day for Tolerance)」としている)

ところで昨日、


「羊飼いの祈り」も、相当シンプルにまとめられていますが、実際の「精神的マスナヴィー」に収められている原文はもっと長くて、

と書きましたが、本日「精神的マスナヴィー」を引っ張り出してきて、改めて電車の中で読みました。

この部分、以前に訳したことがありますが、その時には「精神的マスナヴィー」から訳出したのではなく別の解説書からでした。明日は『ルーミー詩撰』からちょっと寄り道して、ニコルソン教授の「精神的マスナヴィー:THE MATHNAWI OF JALALU'DDIN RUMI Translation of Books 1 and 2」を底本に訳してみようと思います。

おやすみなさい、良い夢を。